この特徴ある革を製作するにあたりキズ、虫くい、肌目の状態を吟味し、さらに染料仕上げに影響を与える生地の色分けをして、仕上げに適した良質な革を選別する。
風合いを出すために革と一緒に魚油、WAX等をタイコに入れて時間をかけ練り込む。 季節やその時の革の状態により調合は常に変化、職人の技量次第。
染料による下染めで色の深みを出す。濃くなりすぎると、後戻りできない。 その後の工程による色の変化を考慮しながら全体の4割~6割程度の 発色となるように感覚的に調整する。
それぞれ成分の異なるクリヤー塗料を複数回重ね塗りすることで塗膜層を成形し、自然乾燥により奥行きのあるツヤ感を作り出す。
革は熱を掛けることで変化しやすい。革に熱を掛けながら平らに圧力も掛け、平滑な面を作る。同時にこの革独特のツヤが生まれる。
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